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無色のクリームで革靴全体が白っぽくなってしまう原因と対策

クロケットオードリーDBを、クレムのニュートラルとナッパで育てていますが、
全体的に少し白っぽくなっています。(週一履きで一年位)
コバはDBで整えていますが、色を入れようか迷っています。そういう症状ってありますかね?
黒のオードリーも所有しているのですが、黒のクリームを塗ったら落ち着きました。
無色というより、白と考えるべきでしょうか?
一つ懸念事項としては、色落ちを気にする余り、リムーバーの使用を控えめにしています。


というご質問をいただきました。ありがとうございました。


白くなってしまうのは割とあるあるですよね。
解消方法だけでなく、良い革のコンディションについてもご紹介できればと思います。


クレム1925 についてはこちらの記事でご紹介しています。

 


目次

  1. 無色というより白
  2. 色付きのクリームなら?
  3. クリーナー・リムーバーの必要性

 

無色というより白

ご質問の中で、「無色というより、白と考えるべきでしょうか?」とありましたが、これはかなり的確な表現なのではないかと思います。


実際どうでしょう?



これ、白ですね。笑
※クレムのニュートラルが無かったので、ソフトクリームの写真ですww


ただ、白の顔料をべったり上塗りするわけではないので、あくまで革の色を選ばないという意味では、無色やニュートラルという名前は間違ってはいないのかなと思います。


でもご覧いただいた通り、クリームの層が重なると白っぽく見えてしまうのは事実です。
さらに、クレムは成分が油性クリームと言われている通り、水分が含まれず、他の乳化性クリームと比べる成分が濃いのが特徴です。油分補給としっかりとツヤが出るのが機能的なメリットですね。

「リムーバーを控えている」と書かれていたことから推測できるのは、そんな濃いクリームの成分が積み重なってしまった結果、全体的に白っぽくなっているのではないかと考えます。


「クレムあるある」ですが、クリーナーでしっかり落とせていないとロウ分や油分が蓄積して、履きジワあたりがゴワゴワしてくることがあります。
その「ゴワつき」を補修するためにまたクレムを塗ると一時的にはキレイになるわけですが、履いたらまたゴワつきが出てしまうという感じですね。

色付きのクリームなら?

無色に限らず、黒のクリームでも成分が過度に蓄積するとゴワつきが出る場合があります。(これは革とクリームの相性もあるかと思います)


ただ、もし蓄積したとしても、その成分も同じく黒なので目立ちにくいことがほとんどだと思います。


まとめ

  • 硬化した成分の蓄積は革によくない
  • 無色でもそんなに色抜けしない
  • クリーナーで落とすのも大事

 

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